バックナンバー 2013年 2月

枝垂れ梅

庭のしだれ梅が咲きました。桜も綺麗ですが、梅の花も綺麗ですね。例年この時期花にミツバチが飛んできて、うるさい位にブンブン羽音がしていましたが、ここ数年ミツバチが極端に少なく感じます。ミツバチの減少は「ネオニコチノイド系農薬」の影響が指摘されていますが、他の農家に聞いても同じようにミツバチの数が少なくなったと言っています。ミツバチが居なくなると、花粉が運ばれず交配が出来ないので実が成らなくなります。ネオニコチノイド系農薬は昆虫の神経に作用し巣に戻れなくなったりします。動物には影響が無いと言われていましたが、他の先進国ではその危険性を予防原則に従い、製造を禁止している国がたくさんあります。日本はその辺りに関して非常に鈍感です。


薪の準備

来年の薪の準備です。薪は最低1年は乾燥させないといけません。乾燥していないと火の付きが悪く、煙突が詰まりやすくなります。今まで「斧」で割っていましたが、量が多くなってきたのと安全性を考慮し「薪割機」の購入を検討していました。写真の「電動薪割機」は試しに農機店から借りている能力4.5tonのものです。たまに割れないものがあり、この上の機種で7tonのものが良さそうです。


薪ストーブ

今我が家のメインの暖房は薪ストーブです。北海道小樽市の新保製作所 http://www.maki-stove.jp/ のストーブを使っています。薪ストーブを使い始めると、その圧倒的な暖かさに、もう石油ストーブには戻れません。上で煮炊きも出来るし、お餅やお芋、魚でも焼けます。一般的に薪ストーブを使う上で最も労力を要するのは、何と言っても「薪」の確保でしょう。私の場合、導入以前は自分の山の木を使おうと思っていました。実際に設置したところ、友達や知り合いの果樹農家から、梨・柿・杉・檜・雑木などが出たから持って行ってと声を掛けられ、それだけで殆どまかなえています。木はまず生の内にチェーンソーで「玉切り」し、斧や薪割機で割ります。生でないと切るのも割るのも難しいのです。野菜等も水々しい新鮮な内なら包丁で簡単に切れますが、水分が抜けたものは切りにくいのと一緒です。割った薪は、雨の当たらない風通しの良い所で、最低1年間は保管し水分を抜きます。我が家では昨年作った薪を今使いながら、新しい薪を準備しています。


麦踏み

この時期麦は霜で根が浮くのと、雑草対策のため麦踏みを行います。麦踏みをすることにより株の分けつが促進されます。同時に土寄せを行う事により雑草を抑える事も出来ます。また、麦は水はけが良くないと、根腐れを起こすので水はけを良くする目的もあります。私が使っている機械は今は製造されていませんが、オーレックの「オートカルチ」と言う機械です。この機械は麦の管理作業に特化した機械で、麦の土掛けは質の高い作業が行えます。この機械は約20年以上使っていますが、まだまだしっかりしていて、昔の機械の耐久性には素晴らしいものがあります。農業機械の場合、車と違って軽ければ良いと言うものでもなく、作業を安定して行うにはある程度の「質量」が必要です。今の軽く小さな機械も良い所はありますが、大きく重い昔の機械、私は好きです。