バックナンバー 2012年 8月

ジャンボタニシ

私は肥料・農薬を使用していないので、田んぼの除草は「ジャンボタニシ」で行っています。ジャンボタニシは通称で本当は「スクミリンゴガイ」と言います。写真はタニシとその卵です。元々1981年に食用で入って来た外来種ですが、あまり美味しくなかったらしく(私は食べた事が無い)食用として普及せず廃棄されました。これが田んぼで繁殖し田植え後の若い苗を食害し、害虫として扱われてきました。しかし、若苗を食べる性質を利用し、雑草を優先的に食べさせて田んぼの除草に利用出来ます。ポイントは田植え前の「代掻き」と田植え後の「水管理」。ジャンボタニシは水深が体の大きさより深いと、浮力を利用して早いスピードで移動し次々に稲の苗を食べます。従って田植え後は浅い水深を維持し苗の生長に伴って徐々に推進を深くしていきます。また、田んぼの均平がとれていないと浅水の管理が出来ないので、食害に遭いやすくなります。今年はかなりうまい具合にコントロール出来、雑草を抑える事が出来ました。


種苗交換会

佐賀県鹿島市、自然の館「ひらたに」で種苗交換会がありました。これは九州・山口で種の自家採取を行っている方が集まり、お互い持ち寄った種の説明、交換を行うものです。皆さんそれぞれに大切に育てた野菜の種。私は地這えトマト「なつのこま」と「粟中うり」を持って行きました。


大豆管理作業

大豆の管理作業です。通常種を蒔いた後2週間程して1回目の土寄せ作業を行いますが、今年は雨の影響で播種が遅れ、播種後のこの作業も3週間後となりました。この作業は、株元に土を寄せ「根を張らせる」「倒伏防止」「除草」「排水」を目的とします。この作業後は、大豆がみるみる大きく生長します。写真の作業機は小橋工業の大豆専用「中耕ローター」です。今までは管理機3台動員して、両親と私3人でやっていましたが、夏の暑い中の厳しい作業でした。この機械で楽に短時間で作業出来る様になりました。中2条と左右2条の内側を一挙に作業出来、効率的です。しかし、播種は2条で蒔くので、条間を正確に揃えなくてはなりません。条間が揃っていないと株元に土が寄り過ぎたり、逆に寄らなかったりします。そこで今年は田植え機のマーカーの様な物を自作しました。前年より綺麗に蒔けましたが、やはり微妙なズレが出ます。難しいですね。2回目は更に2週間後です。