バックナンバー 2012年 11月

渋柿

干し柿用の渋柿を収穫しました。渋柿は私の地域では「おたね柿」と言います。収穫した柿は、枝をT字に揃え皮を剥き、細めの縄に通し寒風にさらし干します。この時期、妙に暖かかったり風が当たらなかったりするとカビが生えてしまいます。また、途中柿を揉む作業を2~3回行い、全体に柔らかくなる様にしないと、美味しい干し柿になりません。干し柿は、早く食べると柔らかく、時間が経てば経つほど固くなります。ですから、干した時間の経過で色んな食感が楽しめます。キムチも同様に、早めに食べるのと時間が経って食べるのとでは、発酵の具合で味が変わります。これと同じですね。


大豆収穫

今年は干ばつで、栽培途中急遽水を入れたりしましたが、無事収穫する事が出来ました。収穫後は、ハウスの中にビニールシートと「ネコダ」と言う藁で編んだ敷物を敷き、その上で天日乾燥します。乾燥時の水分率は15%以下にします。乾燥後は①「通し」と言う網を通して、大と小に選別。②選別した大豆を更に目視で「紫斑病」「割れ」「異物」の除去を行う。③安全な場所へ保管通常この作業は、カントリーエレベーター等で一括して行いますが、我が家にはこの様な設備が無いので全て手作業。大変ですが、最初から最後まで人の目で見て行うので、仕上がりは綺麗な大豆が出来ます。また、天日乾燥もお日様のエネルギーを使っていて、ある意味贅沢です。


さつま芋

さつま芋を収穫しました。品種は「紅はるか」「高系14号」「安納芋」問題はこれをいかに上手く保存出来るかです。さつま芋は「低温」と「乾燥」に弱いので、これらを避けられる場所で保存します。今まで色々と試しましたが、現在は野菜苗の育苗ハウスの一角に穴を掘り、埋ける事に落ち着いています。地温は年間を通じて一定温度(15°~18°)で安定しているので、天然の保管庫になります。品種ごとに一空きの米袋に大中小に分け、籾殻を敷いた穴に埋け、上から籾殻を掛けます。更にその上に、藁束を載せゴザを掛けます。後は都度掘り返して出荷します。